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漆 展望

漆は漆の木から掻きとる樹液である。樹液なのだから木が育てば樹液は掻ける。と、思っていた。
現在NPOで漆の木を植樹していて、ボランティアで植栽から草刈り等に参加している。漆は植えて手入れをしないと育たない。漆を掻く職人が居て、漆を精製して売る漆屋さん、塗ったり蒔絵をつける職人と続く。そこからはお金になる。
漆の木を植えて育てるところはお金にならない。だからNPOで育てている。
そのNPOの木も植栽から15年が経ち、いよいよ掻けるところまで来た。2021年は実際60本を漆掻き職人に掻いていただいた。とてもキレイな漆だ。
現在の日本で使われている漆のほとんどが中国からの輸入である。その漆が近年、非常に値上がりしている。様々な要因が考えられるが、気になることは輸入量の減少だ。4年前の半分、10年前の3分の1になっているそうだ。
日本での使用量は減ったが、中国では大幅に増えているそうだ。このままでは、国交断絶の時代のようにお金では買えなくなるのでは… と不安になる。
漆は植えて育てて掻ければ手に入る。しかし植えてから最低でも15年はかかる。すぐ先を見て行動しないとあっという間に文化は廃れるのではないだろうか。

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